墓じまいのチェックリスト|6段階・全26項目と印刷用PDF

大久保亮佑

執筆・編集: 大久保亮佑株式会社Kogera代表生前整理アドバイザー2級

更新日: 2026年9月9日

墓じまいのチェックリスト|記事の要点を1枚にまとめた図版

墓じまいは、ひとりで整理する→家族と話す→お寺に伝える→行政手続き→工事と供養→新しい供養先へ、の6段階で進みます。全26項目を順番に並べました。上から目を通せば、いま自分がどこにいるかが見えてきます。

墓じまいを考え始めたとき、いちばん重いのは「何から手をつければいいのか分からない」ことかもしれません。実のところ、進む順番はほぼ決まっています。自治体で差が出るのは行政手続きの部分で、当サイトが実査した348自治体のうち郵送申請可と明記していたのは189件でした。

この記事の要点

全体の順番ひとりで整理→家族と話す→お寺に伝える→行政手続き→工事と供養→新しい供養先、の6段階・全26項目
最初にすること決めることではなく知ること。お墓の場所・種類・名義・遺骨の数を確かめる
順番を間違えやすい所書類より先にお寺・管理者へ相談。逆になると埋蔵証明・離檀の話で止まりやすい
自治体の実査348自治体(47都道府県)で、手数料を無料と明記105件・有料35件、郵送申請を可と明記189件・不可5
2026年の調査実施した人の課題は「引っ越し先選び」と「役所の手続き」(鎌倉新書 第4回 改葬・墓じまい実態調査、n=733

紙で持ち歩きたい方へ

このチェックリストを、手書きでチェックできる形(A4・2枚)にまとめた用紙があります。登録は要りません。ブラウザの印刷画面から、そのまま印刷するかPDFとして保存できます。

チェックリストを印刷・PDFで保存する

1. まず、ひとりで整理する(決めなくていい段階)

決めることは何もありません。いまどうなっているかを知るだけの段階です。

2. 家族と話す

墓じまいは、ひとりでは決められません。反対が出るとすれば、たいていはここです。

  • 話す相手(兄弟姉妹・親・親戚)と順番を決める切り出し方の整理
  • 親が元気なうちに、お墓への想いを聞いておく親との話し方
  • 費用を誰がどう分担するかを話し合う
  • 「今はしない・様子見」も選択肢に入れて結論を急がない

3. お寺・墓地の管理者に伝える

書類より先に、相談を。順番が逆になると、後の手続きで止まりやすくなります。

  • 寺院墓地の場合、住職に「相談」の形で早めに意向を伝える
  • 離檀料・お布施の考え方を整理しておく(公式な相場は存在しません)離檀の整理
  • 埋蔵証明書(収蔵証明書)の発行を依頼する必要書類の解説
  • 閉眼供養(魂抜き)の時期・お布施を確認するお布施の目安

4. 行政手続き(改葬許可)

窓口も様式も手数料も、自治体ごとに違います。当サイトが実査した348自治体のうち、郵送申請可と明記していたのは189件でした。

5. 工事と供養

石材店は複数社に当たるのが基本。その前に、指定石材店の制度があるかどうかを確かめます。

  • 墓地管理者に指定石材店の有無を確認する
  • 墓石撤去の費用を複数社に問い合わせ、同じ条件で比べる撤去費用の目安
  • 閉眼供養の日程を、遺骨の取り出し・工事の前に設定する
  • 更地返還の条件(原状回復の範囲)を管理者に確認する

6. 新しい供養先へ

改葬先は、費用も供養の形も幅があります。家族の暮らしに合うものを探す段階です。

段階4の「改葬許可」は、遺骨を別の場所へ移す(改葬する)ときに市区町村長の許可が要ると法律で定められているためです(墓地、埋葬等に関する法律 第5条)。改葬という言葉の法律上の意味は改葬とはに、交付される改葬許可証という書類の仕組みと申請書との違いは改葬許可証とはにまとめてあります。手元供養に切り替える、同じ霊園の中で区画を移す、といった場合にそもそも許可が要るのかは改葬許可は必要かで8つの場合に分けて判定できます。

段階4で迷いやすいのは、書類の範囲と、役所で何が聞けるかです。改葬先の受入証明書は、当サイトが実査した348自治体のうち81件が必要書類のリストに挙げていました。挙げていない自治体で不要と決まるわけではないので、いまお墓がある自治体のページで確かめてください。改葬許可証の交付にかかる日数を公式に案内していたのは103件で、即日相当と読める記述が27件、1週間以上かかると読める記述が40件。市役所の窓口で聞けるのはこうした手続きの範囲までで、費用の相場や石材店のことは案内の外にあります。その線引きは墓じまいの相談は市役所でできるかに、古い土葬のお墓で火葬の手当てが加わる場合は土葬の改葬と再火葬にまとめています。

進めるペースについて

6段階を終えるまでにかかる時間は、家庭ごとに違います。急ぐ必要はありません。とくに段階2(家族)と段階3(お寺)は、時間をかけたほうが結果的に穏やかに進みます。鎌倉新書の調査(2026年、n=733)でも、実施した人の課題として「引っ越し先選び」と「役所の手続き」が挙がっていました。時間がかかるのは、手続きそのものより、その手前の検討です。

このチェックリストは、全部やらなければいけないリストではありません。いま考えなくていいことを、いったん脇に置くための道具として使ってください。「今はしない・様子見」も、段階2の項目に入れてあります。

紙に印刷して使う

画面で読むより、手元に紙があるほうが進めやすいことがあります。とくにお寺や役所へ出向くとき、家族に配るとき。印刷用の用紙を用意しました。A4で2枚。四角の枠に手書きでチェックを入れられて、2枚目には墓地の管理者・自治体窓口・石材店・新しい供養先の連絡先を書き込む欄があります。

ボタンを押すとブラウザの印刷画面が開きます。プリンターがなくても、送信先を「PDFに保存」に変えればPDFファイルとして残せます。メールアドレスの登録は必要ありません。

よくある質問

回答はチェックリストの構成と、当サイトが自治体公式サイトを実査したデータ、出典つきの2026年調査の範囲で書いています。個別の運用は墓地の管理者・自治体窓口にご確認ください。

墓じまいは何から始めればいいですか?

決めることからではなく、知ることから始められます。最初の段階は「ひとりで整理する」で、墓じまいとは何かをつかむ、いまのお墓の場所と種類(寺院墓地・公営霊園・民間霊園)を確かめる、名義人(墓地使用者)が誰かを確かめる、埋蔵されている遺骨の数を分かる範囲で把握する、費用の目安を試算する、の5つです。ここには決断が含まれていません。

墓じまいの正しい順番はありますか?

大きな順番は決まっています。ひとりで整理する→家族と話す→お寺・墓地の管理者に伝える→行政手続き(改葬許可)→工事と供養→新しい供養先へ、の6段階です。とくに「書類より先に、お寺への相談」の順番が逆になると、埋蔵証明の発行や離檀の話で後の手続きが止まりやすくなります。

行政手続きは自治体によって違いますか?

違います。窓口も様式も手数料も自治体ごとです。当サイトが自治体公式サイトを実査した348自治体(47都道府県)では、改葬許可の手数料を無料と明記していたのが105件、有料が35件、公式サイトに記載なしが208件。郵送申請を可と明記していたのは189件、不可と明記が5件でした。いまお墓がある自治体の扱いは、自治体別データベースで出典・確認日つきで確かめられます。

墓じまいの相談は市役所でできますか?

市役所が扱うのは改葬許可の手続きです。申請書の様式・手数料・窓口の受付時間は聞けますが、費用の相場、石材店の紹介、お寺との話の進め方は市役所の案内の範囲外で、それぞれ石材店・寺院が相手になります。改葬許可証の交付にかかる日数を公式に案内していたのは実査348自治体のうち103件で、そのうち即日相当と読める記述が27件、1週間以上と読める記述が40件でした。

チェックリストは印刷できますか?登録は必要ですか?

印刷できます。登録は要りません。手書きでチェックできる形(A4・2枚)にまとめた印刷用紙があり、ブラウザの印刷画面からそのまま印刷するか、送信先を「PDFに保存」に変えればPDFファイルとして残せます。2枚目には墓地の管理者・自治体窓口・石材店・新しい供養先の連絡先を書き込む欄があります。

次の一歩

段階1の「費用の目安を試算する」は、決める前にやっておくと後の話し合いが具体的になります。幅の内訳は墓じまいの費用相場に、ご自身の条件での概算は費用シミュレーターにあります。段階6の供養先で迷うなら改葬先の診断で条件を並べて眺められます。どれも登録は要りません。自分で進められる手続きと、石材店や寺院に頼む作業の切り分けは墓じまいを自分でやる方法で整理しました。

いまお墓がある自治体の窓口・様式・手数料・郵送可否は自治体別データベースに出典・確認日つきでまとめています。チェックリストのどこから手をつければよいか迷うときは無料相談フォームからお知らせください。申請の代理や交渉は行いませんが、確認すべき項目の整理と公式情報の探し方はお手伝いできます。

大久保亮佑

執筆・編集

大久保亮佑株式会社Kogera代表

生前整理アドバイザー2級(一般社団法人生前整理普及協会、2026年5月取得)

墓じまい・改葬の費用と手続きを、自治体・省庁の一次情報や公的統計にあたって整理しています。掲載内容の企画・データ調査・編集の最終責任を負っています。

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