墓じまいのチェックリスト。何から始めるかを順番に整理

大久保亮佑

執筆・編集: 大久保亮佑株式会社Kogera代表生前整理アドバイザー2級

更新日: 2026年8月8日

墓じまいを考え始めたとき、いちばん重いのは「何から手をつければいいのか分からない」ことかもしれません。実際には、進む順番はほぼ決まっています。

全体は「ひとりで整理する→家族と話す→お寺に伝える→行政手続き→工事・供養→新しい供養先」の6段階です。行政手続きには自治体差があり、当サイトが実査した149自治体では郵送申請可と明記されていたのは83件でした。この記事のチェックリストを上から順に見ていけば、いま自分がどこにいて、次に何をすればいいかが分かります。

1. まず、ひとりで整理する(決めなくていい段階)

この段階では、何も決める必要はありません。現状を知るだけで十分です。

  • 墓じまいとは何か、全体像をつかむ墓じまいとは
  • いまのお墓の場所・種類(寺院墓地/公営霊園/民間霊園)を確認する
  • お墓の名義人(墓地使用者)が誰かを確認する
  • 埋蔵されている遺骨の数を、分かる範囲で把握する(申請は遺骨1体ごとに必要)
  • 費用の目安を試算してみる費用シミュレーター(無料・登録不要)

2. 家族と話す

墓じまいは一人では決められません。反対が出やすいのもこの段階です。

  • 話す相手(兄弟姉妹・親・親戚)と順番を決める切り出し方の整理
  • 親が元気なうちに、お墓への想いを聞いておく親との話し方
  • 費用を誰がどう分担するかを話し合う
  • 「今はしない・様子見」も選択肢に入れて結論を急がない

3. お寺・墓地の管理者に伝える

手続きより先に、管理者への相談があると後の書類がスムーズです。

  • 寺院墓地の場合、住職に「相談」の形で早めに意向を伝える
  • 離檀料・お布施の考え方を整理しておく(公式な相場は存在しません)離檀の整理
  • 埋蔵証明書(収蔵証明書)の発行を依頼する必要書類の解説
  • 閉眼供養(魂抜き)の時期・お布施を確認するお布施の目安

4. 行政手続き(改葬許可)

窓口・様式・手数料は自治体ごとに異なります。当サイトの実査では郵送申請可の自治体が83件ありました(149自治体中)。

5. 工事と供養

石材店の選定は相見積もりが基本です。指定石材店制度の有無も確認します。

  • 墓地管理者に指定石材店の有無を確認する
  • 墓石撤去の見積もりを複数社から取る撤去費用の目安
  • 閉眼供養の日程を、遺骨の取り出し・工事の前に設定する
  • 更地返還の条件(原状回復の範囲)を管理者に確認する

6. 新しい供養先へ

改葬先は費用も供養の形もさまざまです。家族の状況に合うものを選びます。

  • 改葬先の選択肢を比較する7つの選択肢の比較
  • 見学・資料で個別安置の期間や合祀のタイミングを確認する
  • 納骨(開眼供養)の日程を決める
  • 改葬許可証を新しい供養先に提出する

進めるペースについて

6段階すべてを終えるまで、数ヶ月から1年ほどかけるご家族が多い印象です。急ぐ必要はありません。 特に段階2(家族)と段階3(お寺)は、時間をかけたほうが結果的にうまくいきます。チェックリストは 「全部やらなければいけないリスト」ではなく、「いま考えなくていいことを、いったん脇に置くための 道具」として使ってください。

大久保亮佑

執筆・編集

大久保亮佑株式会社Kogera代表

生前整理アドバイザー2級(一般社団法人生前整理普及協会、2026年5月取得)

墓じまい・改葬の費用と手続きを、自治体・省庁の一次情報や公的統計にあたって整理しています。 掲載内容の企画・データ調査・編集の最終責任を負っています。

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