閉眼供養のお布施はいくら?金額の目安と離檀料との違い

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更新日: 2026年7月19日

「お布施っていくら包めばいいのか、誰にも聞けない」——閉眼供養(お性根抜き・魂抜きなどと呼ばれることもあります)を控えた方の多くが、金額の見当がつかず戸惑います。決まった相場というものは存在しませんが、目安になる数字はあります。

閉眼供養のお布施は、寺院と付き合いがある場合で3万円〜10万円、公営・民営霊園で初めて依頼する場合で3万円〜5万円が目安です。あわせて、混同されやすい「離檀料」との違いも整理します。

お布施の目安

3万円 〜 10万円

ご遺骨サポートこころ・お墓じまいくんの情報を突合した目安です。決まった金額があるわけではなく、あくまで目安としてご確認ください。

寺院墓地(お付き合いあり)
3万円〜10万円
公営・民営霊園(初回依頼)
3万円〜5万円
お車代・御膳料(別途)
各5千円〜1万円
離檀料との関係
別の費用項目(本文で解説)
2026年7月14日 research/07 費用モデル一次調査(ご遺骨サポートこころ・お墓じまいくん突合)で確認

閉眼供養とは何か

閉眼供養とは、お墓を撤去したり、遺骨を取り出したりする前に、墓石に宿るとされる故人の魂を抜く 儀式です。地域や宗派によって「お性根抜き」「魂抜き」などと呼ばれることもありますが、当サイトでは 浄土真宗など一部の宗派では使われない表現であることを踏まえ、「閉眼供養」という呼び方に統一して います。

閉眼供養は、墓じまいに限らず、お墓を建て替える場合や、法要の際に一時的に墓石を動かす場合にも 行われることがある儀式です。墓じまいの場面では、墓石の解体・撤去工事に入る前に行うのが一般的な 順序です。

なお、新しい供養先で墓石を建てる場合には、逆に故人の魂を墓石に宿す「開眼供養(お性根入れ)」を 行うことが一般的です。閉眼供養と開眼供養は対になる儀式で、墓じまいと同時に一般墓へ引っ越す場合は、 両方のお布施が必要になることがあります。どちらが必要かは、選ぶ新しい供養先の形式によって 変わるため、あわせて確認しておくと予算の見通しが立てやすくなります。

地域や宗派によって、儀式の呼び方や進め方に細かな違いがあります。浄土真宗では、そもそも魂が 墓石に宿るという考え方を取らないため、「閉眼供養」ではなく「遷仏法要」「移転法要」などと 呼ばれることもあります。依頼する寺院の宗派によって名称や作法が異なる場合があるため、不安が あれば事前に確認しておくと安心です。

お布施の目安(出典つき)

閉眼供養のお布施は「相場」という決まった金額があるわけではありませんが、複数の情報サイトを突合 すると、次のような目安が見えてきます。

閉眼供養のお布施の目安(墓地区分別)
墓地の区分お布施の目安備考
寺院墓地(お付き合いがある場合)3万円〜10万円継続的なお付き合いがある寺院に依頼する場合の目安です。
公営霊園(初回依頼)3万円〜5万円普段のお付き合いがなく、初めて僧侶を手配する場合の目安です。
民営霊園(初回依頼)3万円〜5万円公営霊園と同水準が目安として報告されています。
お車代・御膳料(共通)各5千円〜1万円お布施とは別に、状況に応じて発生することがあります。

寺院と長年のお付き合いがある場合は3万円〜10万円、公営・民営霊園で初めて僧侶を手配する場合は 3万円〜5万円が目安です(ご遺骨サポートこころ・お墓じまいくん突合)。金額に幅があるのは、地域や 寺院との関係の深さによって差が出やすい費用項目だからです。迷った場合は、菩提寺があれば直接 尋ねる、菩提寺がない場合は僧侶手配サービスの案内金額を参考にするという進め方があります。

お車代・御膳料について

お布施とは別に、僧侶に会場まで出向いてもらう場合の「お車代」、会食を辞退された場合の「御膳料」 が、それぞれ5千円〜1万円程度、別途発生することがあります(お墓じまいくん)。すべてのケースで 必ず発生するものではなく、状況に応じた慣習的な心づけという位置づけです。

お車代は、僧侶が寺院から現地の墓地まで移動する手間へのお礼という位置づけで、依頼者が送迎する 場合は不要とされることもあります。御膳料は、儀式の後に会食(お斎)の場を設けるのが本来の形 ですが、近年は会食を省略し、その代わりに御膳料を包むケースが増えています。会食を実施する場合は 御膳料が不要になることもあるため、進行の形式にあわせて確認しておくとよいでしょう。

離檀料との違い

閉眼供養のお布施と混同されやすいのが「離檀料」です。この2つは、発生する理由も、発生する墓地 区分も異なる、別の費用項目です。

閉眼供養のお布施は、墓石に宿る魂を抜く儀式そのものへのお礼で、寺院墓地・公営霊園・民営霊園の どこであっても、僧侶に依頼すれば発生しうる費用です。一方、離檀料は、寺院墓地の「檀家」という 関係を終える際に発生する費用で、民営霊園・公営霊園には檀家という概念自体がないため、離檀料は 発生しません。

離檀料には、閉眼供養のお布施のような目安すら存在しません。決まった相場というものは存在せず (曹洞宗も公式に相場の存在を否定しています)、支払った方の実態としては、5万円未満が19.0%、 5〜10万円が23.8%で最多、20〜30万円が21.4%という分布が報告されています(墓じまいパートナーズ 2026年調査、支払経験者n=42)。離檀料についての詳しい内訳は、費用相場の記事でまとめて解説して います。当サイトでは、離檀に関する個別の交渉方法や伝え方についての助言は行っておりません。

いつ・どのように渡すか

一般的には、儀式の当日、儀式の前後に僧侶へ直接渡すという形が広く行われています。表書きは 「御布施」とし、不祝儀袋ではなく白無地の封筒や奉書紙を使うことが多いとされています。ただし、 地域や宗派による違いもあるため、具体的な作法に不安がある場合は、依頼する寺院や僧侶手配サービスに 直接確認するのが確実です。

確認しておきたいこと

閉眼供養を依頼する際は、金額そのものよりも「誰に、いつ、何を依頼するか」を先に整理しておくと、 当日になって慌てにくくなります。

  • 菩提寺があるか、ないか(ある場合は直接相談、ない場合は僧侶手配サービスも選択肢)
  • 撤去工事の日程との前後関係
  • お車代・御膳料が別途必要になりそうか
  • 離檀料が発生する墓地区分か(寺院墓地のみ発生)
  • 新しい供養先で開眼供養が必要になるか(一般墓へ引っ越す場合など)

寺院にも、檀家減少や護持費といった事情があります。金額だけを見て身構えるのではなく、まずは 依頼先に直接確認してみることが、想定外の出費を避ける一番の近道です。菩提寺がない場合は、 僧侶手配サービスを利用する方法もありますが、料金体系はサービスによって異なるため、複数を 比較したうえで依頼することをおすすめします。

次の一歩:費用を試算してみる

閉眼供養のお布施は、墓じまい総額の一部にすぎません。撤去工事・行政手続き・新しい供養先を含めた 総額のイメージは、費用シミュレーターで条件を入力して試算できます。総額の内訳を最初から順に 知りたい場合は、費用相場の記事もあわせてご覧ください。

今すぐ結論を出す必要はありません。まずは目安を知ることから始めていただき、必要であれば 菩提寺や霊園の管理者に直接確認するところから進めていただければと思います。金額の大小だけで 判断するのではなく、これまでのお付き合いや、故人・ご家族の気持ちを大切にしながら、無理のない 範囲で準備を進めていただければと思います。

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