墓石の撤去費用相場|1㎡あたり8〜15万円の目安と見積もりの見方(2026年)

大久保亮佑

執筆・編集: 大久保亮佑株式会社Kogera代表生前整理アドバイザー2級

更新日: 2026年9月11日

本ページには広告(アフィリエイト)を含みます

墓石の撤去費用相場|記事の要点を1枚にまとめた図版

墓石の撤去費用の相場は、1㎡あたり8万〜15万円が目安です。約2㎡の区画なら24万円前後から。ここに、重機が入るかどうかといった立地条件が加わって、実際の見積もりが決まります。

見積もりを取ってみたら想像よりずっと高かった、という戸惑いが起こりやすい項目でもあります。面積・立地・撤去の範囲の3つが分かれば、届いた見積もりが妥当かどうかを自分で見当づけられます。

撤去工事費の目安

24万円 〜 72万円

面積2㎡前後〜5〜6㎡前後を想定した目安です(城戸石材加工所公表価格)。重機搬入不可・斜面・階段等の立地条件が重なると、さらに上振れすることがあります。

㎡単価(墓石の解体・処分)
8万〜15万円/㎡
立地加算(重機搬入不可・斜面等)
1.5〜3倍、または5万〜20万円
カロート(納骨室)撤去
㎡単価に込み、または別途12万〜20万円
遺骨取り出し作業費
3万〜5万円
2026年7月14日 research/07 費用モデル一次調査(城戸石材加工所ほか)で確認

墓石撤去の費用の内訳(一覧表)

墓石の撤去・処分工事費は、基本的に「㎡単価 × 面積」で決まり、そこに立地条件による加算が乗ります。この構造を押さえておくと、見積書が読み解きやすくなります。

墓石撤去にかかる費用の内訳と目安(2026年9月2日時点)
項目目安出典
墓石の解体・処分(㎡単価)8万〜15万円/㎡城戸石材加工所ほか石材店公表価格
面積別の参考値約2㎡で24万円、約3〜4㎡で42万円、約5〜6㎡で72万円城戸石材加工所
立地加算(重機搬入不可・斜面・階段・参道狭小)通常の1.5〜3倍、または5万〜20万円の加算複数の墓じまい解説サイト集約(実例集約のためやや推定含む)
大型墓石のクレーン費5万〜15万円(別途の場合)墓じまい費用相場サイト集約
カロート(納骨室)・基礎の解体㎡単価に含む業者と、別途12万〜20万円の業者あり城戸石材加工所
遺骨の取り出し作業3万〜5万円(撤去とセット依頼時)はせがわ
洗骨・乾燥・殺菌(必要な場合)1体あたり2万〜3万円永代供養ナビ/ご遺骨サポートこころ

参考として、墓じまい全体(撤去工事に供養儀式・行政手続き・新しい供養先を含めた総額)は、鎌倉新書の2026年1月の実態調査(n=733)で「31万〜70万円」が最多、約半数が70万円以下でした。撤去工事費は、その中でいちばん大きな塊になりやすい項目です。

面積別の目安金額

約2㎡で24万円、約3〜4㎡で42万円、約5〜6㎡で72万円。これが参考値として公表されている数字です(城戸石材加工所)。当サイトのシミュレーターは、面積を「〜1㎡(小さめ)」「1〜2㎡(一般的)」「2〜3㎡(やや広め)」「3㎡以上(広い)」の4段階で受け付けています。一般的な区画は1〜3㎡程度とされるので、この範囲なら24万〜42万円あたりが中心です。5㎡を超える広い区画は幅が大きくなるため、現地見積りをおすすめします。

区画面積が分からないときは、墓地の使用許可証を見るか、墓地・霊園の管理者に聞けば分かることが多いです。正確な数字が出てこなくても、シミュレーターで「わからない」を選べば、1㎡〜3㎡と仮定した概算が出ます。

立地条件で費用が変わる仕組み

重機(クレーン車等)が近くまで入れない、斜面や階段がある、参道が狭い。こうした条件が重なると、撤去工事費は通常の1.5倍〜3倍に膨らむことがあります(複数の墓じまい解説サイトの実例集約。やや推定を含みます)。絶対額での加算として紹介されているケースでは、5万〜20万円という目安も見られます。大型墓石の吊り上げにクレーンが必要な場合は、別途5万〜15万円。

単独の条件だけなら1.5倍程度で済むことが多く、3条件が重なる立地ほど上限に近づく、という傾向です。現地の状況は石材店の実地確認でしか正確には分かりません。ただ、事前に分かること——車が近くまで入れるか、階段はあるか——を伝えておくだけでも、見積もりの精度は上がります。当サイトの費用シミュレーターは、この立地条件を「平坦で、車が近くまで入れる(1.0倍)」「階段・斜面・細い道がある(1.5〜2.0倍)」「わからない(1.0〜1.5倍と仮定)」の3択で受け付けています。

費用は何で決まるか(撤去範囲・業者・還付)

単価と面積のほかに、見積もりの前に確かめておくと総額が変わる条件が3つあります。当サイトが公営墓地31運営者の条例・規則・公式案内を実査したデータから示します。

1. 撤去の範囲(どこまで原状回復するか)

墓石だけを撤去するのか、カロートや基礎まで解体して更地に戻すのか。ここで工事費が十数万円単位で変わります。公営墓地では条例や規則が「原状回復」を返還の条件にしていて、実査した31運営者のうち30件が原状回復の定めを公表していました。ただし、地下構造物の扱いや表層の仕上げまで仕様を書いているところは限られます。返還前にどこまで戻す必要があるかは、管理事務所に確認したうえで石材店に伝えると、見積もりの前提が揃います。

2. 業者を選べるか

石材店を自由に選べる墓地なら、複数社の見積もりを同じ条件で比べられます。指定業者制の墓地では比較の余地がありません。実査した公営墓地31運営者のうち、指定業者が「ない」と公式に明記していたのは10件(複数社から見積もりを取るよう案内している市もあります)。指定の有無が公式資料に見当たらなかったのは21件でした。民営霊園・寺院墓地は指定業者制のところが少なくないので、最初に管理者へ聞いておくのが順序です。

3. 使用料が戻ってくるか(還付)

公営墓地には、返還時に既納の使用料の一部が戻る制度を持つところがあります。実査した31運営者のうち、条件つきで還付制度を確認できたのは17件、条例で「還付しない」と定めているのを確認できたのは9件、公式に記載が見当たらなかったのは5件。使用許可から3年以内・5年以内なら使用料の半額、という条件が多く、長年使ってきたお墓は対象外になるのが一般的です。運営者ごとの条文と出典は公営墓地の返還・撤去・還付の比較にまとめています。改葬許可の手続きに必要な書類や窓口は改葬許可(自治体別)データベースで確認できます。

現場の声:石材店に聞く、撤去範囲の決まり方

兵庫県神戸市の石材店「池尻石材店(有限会社池尻石材工業)」に、公営墓地で撤去の範囲がどのように決まるのかを伺いました。同社は1955年創業。淡路島に本社と工場、神戸市東灘区に神戸店を構え、神戸市営の鵯越墓園・舞子墓園・追谷墓園・西神墓園など近畿一円、四国などで墓石の施工と墓じまいを手がけています。お墓じまいの実績は300件以上とのことです。

撤去範囲が公表されていない霊園では、どこまで撤去するかをどう決めていますか

基本的には、お墓の管理者と連絡を取りどこまでの撤去が必要かを確認しています。例えば間知石等が隣のお墓と共通になっている場合などは、管理者から隣のお墓の持ち主に連絡を取ってもらったりすることがございます。

見積もり後に追加費用や手戻りが起きやすいのは、どんな条件ですか

お見積り後に、雑草対策のためコンクリートで固める必要があったりなどする場合は追加工事代が発生することがございます。

依頼者が事前に確認しておくと、工事がスムーズになることは何ですか

お墓の管理者に、最終的にどこまでして返還するか事前に確認していただけるとスムーズかと思います。

回答は2026年9月6日にメールで受領した原文のままです。隣のお墓と外柵(間知石)を共有している区画では、撤去範囲が自分だけでは決められず、管理者を通じた隣接区画との調整が入る。雑草対策のコンクリート固めは、管理者の求めで見積もり後に加わる追加工事の具体例です。どちらも条例や公式資料には出てこない現場の情報で、当サイトの実査で「撤去範囲を具体的に公表している」運営主体が31件のうち限られるという結果と重なります。

遺骨取り出し・洗骨にかかる費用

撤去工事とあわせて、お墓の中から遺骨を取り出す作業が発生します。墓石撤去とセットで依頼する場合の追加額は、3万〜5万円が目安です(はせがわ)。

古いお墓で土中に骨壷なしで直接埋葬されていた場合や、長期間で骨壷内が湿気を含んでいる場合は、洗骨・乾燥・殺菌費として1体あたり2万〜3万円が別途かかりやすくなります(永代供養ナビ・ご遺骨サポートこころ)。見た目だけでは判断がつきません。石材店の現地確認のときに、あわせて見てもらってください。

見積もりに含まれやすい/含まれにくい項目

撤去工事の見積もりは、石材店によって「何が㎡単価に含まれているか」が違います。契約の前に、次の項目が込みか別途かを確かめておくと安心です。

  • カロート(納骨室)撤去・基礎解体費……㎡単価に含む業者と、別途12万〜20万円かかる業者があります(城戸石材加工所)。
  • 大型墓石クレーン費……現場条件により5万〜15万円が別途。
  • 残土処分・整地費……解体で出る土や砂利の処分と、区画をならす費用。工事の規模しだいで別途になります。
  • 隣接墓の養生費……工事中に隣のお墓を傷つけないための保護材の費用です。区画が密集した霊園では、現場条件により別途になることがあります。
  • 重機回送費……現場が遠方・特殊な場合に、重機をその場所まで運ぶための費用です。
  • 離島・僻地の運搬割増……資材や重機の運搬に船や特別な手配が必要な現場条件では、別途発生します。
  • 遺骨取り出し作業費……墓石撤去とセットで依頼するなら、追加額は3万〜5万円が目安(はせがわ)。

共通するのは、「発生しない現場も多いが、発生すると金額の影響が大きい」という性質です。自分の現場にどれが当てはまりそうか、見積もりの段階で石材店に聞いておく。想定外の追加費用を避けるには、それがいちばん早い方法です。

「地域によって撤去費用の相場は変わりますか」という質問もよくいただきます。当サイトが確認した範囲では、都市部と地方の人件費差を裏づける具体的な数値データは見つかっていません。地域差よりも、石材店ごとの価格設定や前述の立地条件のほうが総額への影響は大きい。そこまでは定性的に言えますが、数値としてお示しできる段階には至っていません。

現場の声:石材店に聞く、見積もりの前に確認すべきこと

宮崎市清武町で墓石の施工を手がける「株式会社高福 高瀬石材店」に、墓石の解体・撤去の見積もりの前にご家族に確認してほしいことを伺いました。同社は改葬許可申請の手続きからご遺骨の取り出し、墓石の解体撤去まで一貫して対応されています。

墓石の解体・撤去の見積もりで、ご家族に必ず確認してほしいこと

  • 家族及び親族に承認もしくは同意を得ていること
  • 次の供養先の検討及び散骨などの情報収集できているか
  • 墓地管理者に連絡は取れているか(改葬手続きが躓いてしまう)
    ↑施工側としてどういう更地でいいのか、外柵など残したままがいいのか相談したいため

もともと墓石があった箇所をそのまま(土が露出)にすると草がしげってしまうため草留舗装を頼まれる管理者様もいらっしゃいます。
墓石が建っていた場所はどう処理すべきか。
管理者様に問い合わせしていただけるとスムーズに施工に取り掛かれ、施工を終えれます。
不透明なままだと後から管理者様とのトラブルになりかねません。

回答は2026年8月24日・25日にメールで受領した原文のままです。見積もりの金額より前に、家族の同意、次の供養先、墓地管理者との話。この3つが決まっていないと、石材店の側でも更地の仕上げ方を決められない、というのが施工する側の見方です。草留舗装の話は、池尻石材店の回答にあった雑草対策のコンクリート固めと同じく、管理者の求めで加わる工事の例です。家族の同意の取り方は家族会議の進め方、次の供養先は改葬先の比較で整理できます。

よくある質問

回答中の単価は石材店の公表価格、公営墓地の件数は当サイトが条例・規則を実査した31運営者のデータからの集計です。

墓石の撤去費用の相場はいくらですか?

墓石の解体・処分工事費は、1㎡あたり8万〜15万円が目安です(城戸石材加工所ほか複数の石材店公表価格を突合)。面積でいえば約2㎡で24万円、約3〜4㎡で42万円、約5〜6㎡で72万円が参考値。重機が入らない、斜面や階段があるといった立地では、通常の1.5〜3倍になることがあります。

墓石撤去の見積もりに含まれない費用は何ですか?

石材店によって扱いが分かれるのは、カロート(納骨室)・基礎の解体費(㎡単価に含む業者と別途12万〜20万円の業者がある)、大型墓石のクレーン費(5万〜15万円)、残土処分・整地費、隣接墓の養生費、重機回送費です。遺骨の取り出し作業(3万〜5万円)と、湿気を含んだ遺骨の洗骨・乾燥費(1体2万〜3万円)も、含まれているか確認が必要です。

公営墓地では石材店を自由に選べますか?

墓地によります。当サイトが条例・規則・公式案内を実査した公営墓地31運営者のうち、指定業者が「ない」と公式に明記していたのは10件、指定の有無が公式資料に見当たらなかったのは21件でした。指定がなければ複数の石材店から見積もりを取って比較できます。民営霊園・寺院墓地では指定業者制のところもあるため、見積もりの前に管理者へ確認してください。

墓石の撤去費用に補助金はありますか?

全国どこでも使える補助金はありません。当サイトが自治体公式サイトで確認できたのは、群馬県太田市(市営の八王子山公園墓地の墓石撤去費を実費または20万円の低い額で助成)と千葉県浦安市(市営墓地公園の原状回復費を上限15万円で助成)などで、対象はその市営墓地の使用者に限られます。寺院墓地・民営霊園からの墓じまいは対象外です。

墓石の撤去費用は誰が払うのですか?

費用の負担者を直接定めた法律の条文はありません。民法897条が定めているのはお墓の所有権を誰が承継するかであって、費用の負担ではありません。実務ではお墓を承継した人が負担する形が多い一方、兄弟姉妹で分担する家庭もあります。

次の一歩:現地条件を整理してから見積もりへ

面積、立地条件、撤去の範囲。この3点を整理してから見積もりを取ると、比較が一気に楽になります。見積書が届いたら、次の点を順に見てください。

  • 面積の実測値(または目安の区分)が反映されているか
  • 重機搬入可否・階段や斜面の有無といった立地条件が加味されているか
  • カロート(納骨室)撤去・基礎解体費が㎡単価に含まれているか、別途か
  • 遺骨取り出し作業費、洗骨・乾燥費が必要な場合に含まれているか
  • 大型墓石クレーン費、残土処分費、隣接墓の養生費が発生しうるか

撤去工事以外の区分(供養儀式・行政手続き・新しい供養先)を含めた総額は、費用シミュレーターで試算できます。焦って1社に決める必要はありません。まずは現地条件を整理し、同じ条件を複数社に伝えるところから。見積書の読み方に迷ったら無料相談フォームからお知らせください。当サイトは工事の斡旋や申請の代行は行いませんが、確認すべき項目の整理はお手伝いできます。

複数社への見積もり依頼を一度に行う手段としては、石材店の一括見積もりサービスという選択肢もあります(以下は広告リンクです)。
全国の優良石材店から一括見積りが無料で出来る【墓石ナビ】比べられるもの: 複数の石材店から届く墓石撤去の見積もり(金額と内訳)を、同じ条件で並べて比較できます費用: 見積もりの依頼は無料です。依頼した石材店と契約する義務はありません依頼後に起きること: 入力した電話番号・メールアドレスに確認の連絡が入ります。この連絡に応じてはじめて見積もりが進みます無料で見積もりを依頼する(確認の連絡あり)外部サイト(墓石ナビ)に移動します。

本ページには広告(アフィリエイト)を含みます

大久保亮佑

執筆・編集

大久保亮佑株式会社Kogera代表

生前整理アドバイザー2級(一般社団法人生前整理普及協会、2026年5月取得)

墓じまい・改葬の費用と手続きを、自治体・省庁の一次情報や公的統計にあたって整理しています。掲載内容の企画・データ調査・編集の最終責任を負っています。

費用シミュレーターを使う