市営墓地の永代供養墓(合葬墓)に改葬する|使用料・市民要件・募集時期

大久保亮佑

執筆・編集: 大久保亮佑株式会社Kogera代表生前整理アドバイザー2級

更新日: 2026年9月9日

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市営墓地の永代供養墓(合葬墓)に改葬する|公営霊園31件のうち合葬先を確認できた20件。使用料は1体9,100円(札幌市)から

墓じまいのあとの改葬先に、市営や都立の合葬墓(合葬式墓地・合同納骨塚)を選ぶ道があります。使用料は1体9,100円(札幌市 平岸霊園 合同納骨塚)から。年ごとの管理料がかからない施設が多く、宗教・宗派も問われません。承継者を前提としない点は民間の永代供養墓と同じで、運営が自治体である分、続くかどうかの心配が小さい。

ただし、申し込めるのは市民だけか、いまの市営墓地を返す人に枠があるか、募集は常時か年に数回か。ここが施設ごとに違います。当サイトが条例・公式サイトを実査した公営霊園31件のうち、園内に合葬先を確認できたのは20件。使用料が公式に分かる10件の金額と、申込資格・募集時期を並べます。

要点:公営の合葬墓を改葬先にするときに分かれるところ(公営霊園31件の実査から)

論点実査の結果
園内に合葬先がある20件/31残り11件は公式資料に記載なし(無い、ではない)
使用料を公式に確認できた10最安は平岸霊園 合同納骨塚 1体9,100円。都立霊園の施設変更制度は使用料・管理料が不要(1件)
いまの公営墓地を返す人を対象に明記8明石市は同時申込みで使用料免除・広島市は申込資格に明記・福岡市は条例に規定
市外在住でも可(または市外料金)2札幌市・岡山市。他は市民または市内のお墓からの改葬が前提
常時・随時募集4明石市・加古川市・札幌市・仙台市。期間募集は年1〜3回が多い
合葬後は取り出せないと明記5明石市・加古川市・広島市・堺市・宇都宮市。明記が無くても取り出しは想定されていない

件数は当サイトの公営霊園データ(条例・公式サイトの実査、確認日2026年8月23日〜9月3日)と、2026年9月9日に読み直した公式ページからの集計です。「記載なし」は制度が無いことを意味しません。

公営の合葬墓とは:永代供養墓との関係

合葬墓は、多くの方の遺骨をひとつのお墓に一緒に埋蔵し、管理を運営者が続けるお墓です。自治体が運営するものは「合葬式墓地」「合葬式墓所」「合同納骨塚」「共同墓碑」と名前が分かれますが、仕組みは同じ。広島市は「多くの焼骨を共同で埋蔵するお墓のことで、本市が永代にわたって管理を行います」と説明しています。承継者に代わって供養と管理を引き継ぐという意味で、民間の永代供養墓と同じ役割を果たします。検索で「市営墓地 永代供養」と探して見つかるのは、ほぼこの合葬墓です。

民間との違いは3つ。運営が自治体なので事業の継続性を個別に見極める負担が小さいこと。宗教・宗派を問わない施設が多いこと(加古川市は「宗教・宗派は問いません」と明記)。そして、使用料が公表されていて、以後の管理料が要らない施設が多いことです。一方で、申込資格に市民要件や「市内のお墓からの改葬」という条件が付き、募集が年に数回に限られる施設もあります。

当サイトが条例・公式サイトを実査した公営霊園31件のうち、園内または同じ運営者の施設に合葬先があると確認できたのは20件でした。残り11件は「確認した公式資料に記載が見当たらない」であって、合葬先が無いという意味ではありません。名古屋市のように、八事霊園・愛宕霊園には記載がなくても、別のみどりが丘公園に合葬式墓地がある例もあります。

使用料の一覧:公式に確認できた10

合葬先があると確認できた20件のうち、使用料の金額まで公式サイト・条例に記載があったのは10件です。金額はすべて公式の記載をそのまま転記しています。「1体あたり」の合葬のみの区分で比べると、最も安いのは平岸霊園 合同納骨塚9,100円。都立霊園の施設変更制度は、承継者がいない使用者が都立霊園のお墓を返還して合葬式墓地へ改葬する場合に限り、使用料・年間管理料が不要です。

公営の合葬墓の使用料(公式サイト・条例の記載を転記。当サイト実査分)
自治体・施設使用料(公式の記載)申込資格・返還する人の扱い確認日・出典
兵庫県明石市石ケ谷墓園 合葬式墓地合葬室使用料 1体55,000円。一般墓地の返還と同時に申し込む場合は免除一般墓地の返還と同時申込みで使用料免除(減免申請書を提出)2026年9月9日出典を見る
兵庫県加古川市日光山墓園 合葬式墓地合葬のみ82,500円・個別安置後合葬165,000円・個別安置の延長(10年・1回限り)55,000円・記名板33,000円祭祀の主宰者。宗教・宗派は問わない2026年9月9日出典を見る
東京都小平霊園・八柱霊園 合葬式墓地(施設変更制度)使用料・年間管理料が不要(施設変更制度で改葬する場合)承継者がいない都立霊園の使用者。年度により実施の有無・受入霊園・受付期間が異なる2026年9月9日出典を見る
神奈川県横浜市メモリアルグリーン 慰霊碑型・樹木型納骨施設慰霊碑型 60,000円(1体・30年間、管理料31,420円)、樹木型 140,000円(1体、管理料62,850円)一般墓所を返還して移す場合の優先枠・免除は確認したページに記載なし2026年8月28日出典を見る
北海道札幌市平岸霊園 合同納骨塚1体9,100円(申請時に現金一括。以後の管理料なし)市営霊園・墓地を返還(墓じまい)する人は札幌市民でなくても可。返還に伴う使用では住民票不要2026年9月9日出典を見る
広島県広島市高天原墓園 合葬墓焼骨1体につき5万円(管理料は使用料に含む)市営墓地または広島市(高天原)納骨堂の使用者で、使用権を返還して合葬墓に移す人を申込資格に明記。生前申込みは不可2026年9月9日出典を見る
神奈川県川崎市緑ヶ丘霊園 合葬型墓所使用料 1体7万円・管理料 1体3万円(永年分)一般墓所を返還して移す場合の優先枠は確認したページに記載なし2026年9月9日出典を見る
岡山県岡山市上道墓園 合葬墓焼骨1体10,000円(市内に住民票がない人は15,000円)「岡山市内の墓地又は納骨堂からお骨を改葬又は分骨する方」を申請資格に含む。市外在住は割増料金で可2026年9月3日出典を見る
神奈川県相模原市峰山霊園 合葬式墓所(慰霊碑型・樹林型)慰霊碑型 1体90,000円・2体180,000円、樹林型 1体92,000円・2体184,000円。年間管理料なし一般墓所を返還して移す場合の優先枠の記載なし2026年9月9日出典を見る
栃木県宇都宮市東の杜公園 合葬墓・長期納骨堂合葬墓 焼骨1体25,000円(条例第16条の8)市のよくある質問が墓じまい後の受け皿として案内。返還者の優先枠の記載なし。条例第16条の6により合葬後の焼骨は返還されない2026年9月3日出典を見る

金額の幅は、何を含むかで決まります。札幌市の9,100円は申請時に一括で払い、以後の管理料はかかりません。川崎市の緑ヶ丘霊園は使用料7万円のほかに永年分の管理料3万円を払う形。横浜市 メモリアルグリーンの慰霊碑型は使用期間が30年で、更新するなら改めて30年分の使用料がかかり、更新や遺骨引取りの申出がなければ期間満了後に合同埋蔵されます。加古川市は「合葬のみ82,500円」と「個別安置後合葬165,000円」が分かれ、記名板33,000円は希望者だけ。相模原市は慰霊碑型と樹林型で1体90,000円・92,000円、年間管理料はありません。

民間の合祀墓は1体3万円〜30万円、個別安置期間のある永代供養墓は20万円〜100万円が目安です(合祀墓とはで出典を示しています)。公営の合葬墓はその下限の側に並びますが、使用料の記載が無い10件については当サイトから金額を示せません。募集案内のパンフレットや窓口で確認してください。

申込資格:市民要件と、いまの市営墓地を返す人の扱い

公営の合葬墓で最初に確かめるのは、自分が申込資格に入るかどうかです。多くの自治体は「市内に住所がある人」「亡くなった時点で市内に住所があった人の遺骨」「市内のお墓・納骨堂からの改葬」のいずれかを前提にしています。広島市の令和8年度の募集案内は、この3区分を並べたうえで、区分3を「市営墓地又は広島市(高天原)納骨堂の使用者で、使用権を返還し、代わりに合葬墓に焼骨を埋蔵しようとする方」と定めています。申込者も故人も市内に住所がなく、市外のお墓から移すという組み合わせは、この3区分のどれにも当たりません。

市外在住でも申し込める旨を明記していたのは2件。札幌市は「札幌市営霊園・墓地の使用者で、返還(お墓じまい)をされる方(札幌市民でなくても可)」とし、返還に伴う使用では住民票の提出も不要としています。岡山市 上道墓園の合葬墓は、申請資格に「岡山市内の墓地又は納骨堂からお骨を改葬又は分骨する方」を含み、市内に住民票がない人は使用料が10,000円から15,000円に上がる形で受け入れます。どちらも「市内のお墓から移す」ことが条件で、住所は問わない、という組み立てです。

いまの公営墓地を返す人を申込資格や制度の対象として明記していたのは8件でした。優遇の形は分かれます。明石市 石ケ谷墓園は、一般墓地の返還と同時に合葬室へ申し込むと通常1体55,000円の使用料が免除され、申込時に減免申請書を出します。東京都の施設変更制度は、承継者がいない都立霊園の使用者を対象に、使用料・年間管理料が不要。福岡市は条例第7条に「合葬式墓所の利用を目的として利用地の全部を市長に返還するとき」の定めを置き、名古屋市みどりが丘公園は「一般墓地を返還していただくことで、合葬式墓地の使用許可を受けていただけます」と案内しています。

逆に、横浜市・大阪市・仙台市・川崎市・相模原市・さいたま市などは、一般墓所を返還して園内の合葬先へ移す場合の優先枠や使用料の免除が、確認したページに記載されていませんでした。同じ園内の合葬先へ移る手続きと、旧区画の使用料が戻る「還付」との関係は、公営墓地の施設変更で整理しています。

園内に合葬先があると確認できた公営霊園20件の使用料・返還する人の扱い・募集時期
自治体・合葬先使用料返還する人の扱い募集時期
兵庫県明石市石ケ谷墓園 合葬式墓地合葬室使用料 1体55,000円。一般墓地の返還と同時に申し込む場合は免除一般墓地の返還と同時申込みで使用料免除(減免申請書を提出)常時募集
兵庫県神戸市鵯越墓園 合葬墓公式記載を確認できず公式記載を確認できず確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)
兵庫県加古川市日光山墓園 合葬式墓地合葬のみ82,500円・個別安置後合葬165,000円・個別安置の延長(10年・1回限り)55,000円・記名板33,000円祭祀の主宰者。宗教・宗派は問わない随時募集(郵送受付も可)
東京都小平霊園・八柱霊園 合葬式墓地(施設変更制度)使用料・年間管理料が不要(施設変更制度で改葬する場合)承継者がいない都立霊園の使用者。年度により実施の有無・受入霊園・受付期間が異なる毎年4月以降に使用中の霊園へ問い合わせ(都立霊園FAQは「年に3回募集」と案内)
神奈川県横浜市メモリアルグリーン 慰霊碑型・樹木型納骨施設慰霊碑型 60,000円(1体・30年間、管理料31,420円)、樹木型 140,000円(1体、管理料62,850円)一般墓所を返還して移す場合の優先枠・免除は確認したページに記載なし確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)
北海道札幌市平岸霊園 合同納骨塚1体9,100円(申請時に現金一括。以後の管理料なし)市営霊園・墓地を返還(墓じまい)する人は札幌市民でなくても可。返還に伴う使用では住民票不要生前予約なし。平岸霊園管理事務所へ電話で申請日時を予約
福岡県福岡市平尾霊園 合葬式墓所公式記載を確認できず条例第7条に「合葬式墓所の利用を目的として利用地の全部を返還するとき」の定めあり。受付条件・使用料は確認したページから特定できず確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)
愛知県名古屋市みどりが丘公園 合葬式墓地公式記載を確認できず「一般墓地を返還していただくことで、合葬式墓地の使用許可を受けていただけます」。使用料の免除・優先枠は記載なし確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)
大阪府大阪市瓜破霊園 合葬式墓地公式記載を確認できず一般墓地を返還して移す場合の優先枠・免除は確認したページに記載なし令和8年度は令和8年4月1日〜令和9年3月7日(送付は必着)
広島県広島市高天原墓園 合葬墓焼骨1体につき5万円(管理料は使用料に含む)市営墓地または広島市(高天原)納骨堂の使用者で、使用権を返還して合葬墓に移す人を申込資格に明記。生前申込みは不可令和8年度は第1期 5月1日〜6月30日、第2期 11月2日〜12月28日(必着)
宮城県仙台市いずみ墓園 合葬式墓所・個別集合墓所公式記載を確認できず一般墓所を返還して移す場合の優先枠・免除は確認したページに記載なし令和8年10月1日から随時申込み(それまでは年2回募集)
福岡県北九州市二島霊園・浅川霊園(共同墓碑のみ)公式記載を確認できず一般区画を返還して共同墓碑へ移す場合の優先枠・免除は確認したページに記載なし確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)
鹿児島県鹿児島市市営合葬墓公式記載を確認できず返還して合葬墓へ移す場合の優先枠・使用料の扱いは確認したページに記載なし確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)
千葉県千葉市平和公園 合葬式樹木葬墓地(桜木霊園にも合葬墓)公式記載を確認できず園内の合葬先へ移す場合の優先枠は確認したページに記載なし確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)
埼玉県さいたま市思い出の里市営霊園 合葬式墓地・樹林型合葬式墓地公式記載を確認できず園内の合葬先へ移す場合の優先枠は確認したページに記載なし。合葬式墓地は預かりから20年で合祀確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)
神奈川県川崎市緑ヶ丘霊園 合葬型墓所使用料 1体7万円・管理料 1体3万円(永年分)一般墓所を返還して移す場合の優先枠は確認したページに記載なし確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)
岡山県岡山市上道墓園 合葬墓焼骨1体10,000円(市内に住民票がない人は15,000円)「岡山市内の墓地又は納骨堂からお骨を改葬又は分骨する方」を申請資格に含む。市外在住は割増料金で可確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)
大阪府堺市堺市霊園 合葬式墓地公式記載を確認できず一般墓地を返還して移す場合の優先枠の記載なし。条例第14条の2により合葬後の焼骨は返還されない確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)
神奈川県相模原市峰山霊園 合葬式墓所(慰霊碑型・樹林型)慰霊碑型 1体90,000円・2体180,000円、樹林型 1体92,000円・2体184,000円。年間管理料なし一般墓所を返還して移す場合の優先枠の記載なし年度ごとの公募(令和8年度は樹林型合葬式墓所 第6期を9月1日に告知)
栃木県宇都宮市東の杜公園 合葬墓・長期納骨堂合葬墓 焼骨1体25,000円(条例第16条の8)市のよくある質問が墓じまい後の受け皿として案内。返還者の優先枠の記載なし。条例第16条の6により合葬後の焼骨は返還されない確認したページに時期の記載なし(年度ごとの案内を確認)

「公式記載を確認できず」は、当サイトが確認した資料に書かれていなかったことを示します。施設名から霊園別ページへ移ると、返還届・原状回復の仕様・還付の条件まで、その霊園の条例と公式案内の記載を確認できます。

募集時期:常時募集と期間募集

民間の永代供養墓は思い立ったときに契約できますが、公営の合葬墓には募集の窓があります。常時・随時募集と明記していたのは4件。明石市 石ケ谷墓園は「合葬式墓地は、常時募集しています」、加古川市 日光山墓園は「随時募集中」で郵送受付も可。仙台市いずみ墓園は、これまで年2回の募集でしたが、令和8年10月1日から随時申込みに変わりました。札幌市の合同納骨塚は生前予約を受け付けず、平岸霊園管理事務所へ電話して申請日時を予約する形です。

期間募集の例は、広島市 高天原墓園 合葬墓が令和8年度は第1期5月1日〜6月30日・第2期11月2日〜12月28日(必着)。大阪市 瓜破霊園 合葬式墓地は令和8年4月1日〜令和9年3月7日と長めの受付期間を取っています。相模原市 峰山霊園の樹林型合葬式墓所は年度ごとの公募で、令和8年度は第6期を9月1日に告知しました。都立霊園の施設変更制度は年度により実施の有無・受入霊園・受付期間が異なり、毎年4月以降に使用中の霊園へ問い合わせる必要があります(都立霊園のよくある質問は「年に3回募集」と案内)。

募集の窓があるということは、墓じまいの工事の時期と合わせて逆算が要るということです。改葬許可証を取って遺骨を取り出したのに、合葬墓の受付が半年先だった、という事態は避けたい。広島市は使用許可を受けた日から1年以内に納骨できることを申込資格に含めていて、許可証の交付は申込受付月の翌々月以降です。受付期間、許可までの日数、納骨の期限。この3つを先に押さえてから、石材店に撤去の日取りを頼む順番になります。

改葬先に選ぶときの手続きの順番

公営の合葬墓を改葬先にする場合も、法律上の手続きは他の改葬先と同じです。いまお墓がある市区町村の改葬許可(墓地、埋葬等に関する法律 第5条)を受け、許可証を合葬墓の運営者に提出して納めます。順番はおおむね次のとおりです。

  1. 申込資格と募集時期を確かめる
    住んでいる自治体と、いまお墓がある自治体の両方で、公営の合葬墓の募集案内を探します。市民要件・「市内のお墓からの改葬」要件・受付期間・生前申込みの可否(広島市・札幌市は不可)を見ます。
  2. 合葬墓に申し込み、使用許可証(受入証明)を受け取る
    改葬許可の申請には、改葬先が受け入れることを示す書類が要るのが一般的です。加古川市は「改葬の場合」の添付書類に改葬許可証を挙げており、申込みと改葬許可のどちらを先に進めるかは運営者の案内に従います。必要書類の考え方は墓じまいの必要書類で整理しています。
  3. いまお墓がある市区町村に改葬許可を申請する
    手数料・郵送可否・必要書類は自治体ごとに違います。改葬許可(自治体別)データベースで公式記載を確認できます。神戸市立墓園のように、改葬許可の申請が管理事務所に納骨の届出がある人に限られる霊園もあります。
  4. 遺骨を取り出し、合葬墓へ納める
    広島市は「1申込みで2体以上の焼骨を埋蔵することができます」とし、1体ずつ納骨袋に移してまとめて持参する形です。使用料が「1体につき」で決まる施設では、体数がそのまま費用になります。
  5. いまの区画を返還し、原状回復する(公営墓地の場合)
    いまのお墓も公営墓地なら、返還届・撤去工事・完了検査の順序があります。公営墓地の返還手続きと、使用料が戻る条件をまとめた使用料の還付をあわせてご覧ください。

いまのお墓の名義人がすでに亡くなっている場合、明石市は合葬先が石ケ谷墓園合葬式墓地なら一般墓地の承継も必要としています。名義の扱いは墓地の名義人が亡くなっている場合の改葬許可申請で自治体の記載を集めています。

民間の永代供養墓との違い

費用の低さと運営の安定は公営の強みですが、選ぶ前に知っておきたい違いが3つあります。ひとつめは、取り出せないこと。合葬後は遺骨を返してもらえないと明記していたのは5件で、明石市は「合葬室へ納めた後は遺骨を返してもらえません」、広島市は「受け付けた焼骨を返還及び改葬することはできません」、堺市と宇都宮市は条例で定めています。明記が無い施設でも、他の方の遺骨と一緒に埋蔵する構造上、個別に取り出すことは想定されていません。

ふたつめは、個別安置の選択肢が施設によって有る無しが分かれること。加古川市は「個別安置後合葬」を選べば個別安置期間内に限って返還でき、期間は許可の日から数えます(使用年数ではない、と明記)。さいたま市 思い出の里の合葬式墓地は預かりから20年で合祀。宇都宮市 東の杜公園には、一定期間安置してから合葬墓へ移す長期納骨堂があります。横浜市の慰霊碑型は30年の使用期間で、更新の申出がなければ合同埋蔵。個別安置の期間と、その後どうなるかは、民間の永代供養墓を見るときと同じ目で確かめます。

みっつめは、名前を残す方法。加古川市の記名板33,000円、広島市の記名板申込みのように、希望者だけ別料金で刻む形が多く、民間の永代供養墓のように個別の墓誌や法要が付くわけではありません。お参りの場所を家族としてどう持ちたいかで、樹木葬や納骨堂と比べたくなることもあります。7つの選択肢を費用で横並びにした改葬先の比較と、改葬先診断で候補を絞れます。承継者がいないことが動機なら、お墓を継ぐ人がいない場合はどうするで「移さない」も含めた選択肢を並べています。

よくある質問

回答中の金額・文言は、当サイトの公営霊園データ(条例・公式サイトの実査、確認日2026年8月23日〜9月3日)と、2026年9月9日に各自治体の公式ページ本文を読んで転記したものです。件数は公営霊園31件のデータからの集計です。

市営墓地の永代供養墓(合葬墓)の使用料はいくらですか?

当サイトが公式サイト・条例を実査した公営霊園31件のうち、園内に合葬先があると確認できたのは20件、使用料まで公式に確認できたのは10件です。安い順に、札幌市 平岸霊園 合同納骨塚が1体9,100円(以後の管理料なし)、岡山市 上道墓園 合葬墓が1体10,000円(市外在住は15,000円)、宇都宮市 東の杜公園 合葬墓が1体25,000円、広島市 高天原墓園 合葬墓が1体5万円(管理料込み)、明石市 石ケ谷墓園 合葬式墓地が1体55,000円、横浜市 メモリアルグリーン 慰霊碑型が1体60,000円(30年間)、川崎市 緑ヶ丘霊園 合葬型墓所が1体7万円+管理料3万円、加古川市 日光山墓園 合葬式墓地が合葬のみ82,500円、相模原市 峰山霊園 合葬式墓所が慰霊碑型1体90,000円・樹林型92,000円。東京都の都立霊園は、承継者がいない使用者向けの施設変更制度で改葬する場合、合葬式墓地の使用料・年間管理料が不要です。

市民でなくても、市営の合葬墓に申し込めますか?

市外在住でも申し込める旨を公式に明記していたのは20件中2件(札幌市・岡山市)です。札幌市は「札幌市営霊園・墓地の使用者で、返還(お墓じまい)をされる方(札幌市民でなくても可)」とし、返還に伴う使用では住民票も不要です。岡山市 上道墓園の合葬墓は、市内に住民票がない人は使用料が10,000円から15,000円になります。広島市は「本市に住所を有する方」「死亡の際本市に住所を有した方の焼骨」「市営墓地または広島市納骨堂の使用者で使用権を返還する方」のいずれかを申込資格としており、申込者も故人も市内に住所がなく市外のお墓から移す場合は、どの区分にも当たりません。多くの公営の合葬墓は市民または市内のお墓からの改葬を前提にしているため、いまお墓がある自治体と、住んでいる自治体の両方の公営霊園を確かめる順番になります。

いまの市営墓地を返還して、同じ市の合葬墓へ移すと使用料は安くなりますか?

返還する人を申込資格や制度の対象として公式に明記していたのは20件中8件で、割引の形はそれぞれ違います。明石市 石ケ谷墓園は「一般墓地の返還と同時に合葬室へ申し込む場合、通常1体55,000円の合葬室使用料が免除」。東京都の施設変更制度は、承継者がいない使用者が都立霊園のお墓を返還して合葬式墓地へ改葬する場合、使用料・年間管理料が不要。札幌市は返還者に市民要件と住民票を課しません。一方、横浜市・大阪市・仙台市・川崎市などは返還者向けの優先枠や免除が確認したページに記載されていませんでした。園内の合葬先へ移る手続きは、当サイトの「公営墓地の施設変更」の記事で返還・還付との関係を整理しています。

公営の合葬墓の募集はいつですか?

常時・随時募集と公式に明記していたのは20件中4件(明石市・加古川市・札幌市・仙台市)です。明石市 石ケ谷墓園と加古川市 日光山墓園は常時・随時募集、仙台市いずみ墓園は令和8年10月1日から随時申込みに変わりました(それまでは年2回)。札幌市の合同納骨塚は生前予約を受け付けず、平岸霊園管理事務所へ電話して申請日時を予約します。期間募集の例では、広島市 高天原墓園 合葬墓が令和8年度は第1期5月1日〜6月30日・第2期11月2日〜12月28日、大阪市 瓜破霊園 合葬式墓地が令和8年4月1日〜令和9年3月7日、相模原市 峰山霊園の樹林型合葬式墓所は年度ごとの公募(令和8年度は第6期を9月1日に告知)です。都立霊園の施設変更制度は年度により実施の有無・受入霊園・受付期間が異なり、都立霊園のよくある質問では「年に3回募集」と案内されています。

公営の合葬墓に納めた遺骨は、あとで取り出せますか?

合葬後は遺骨を返してもらえないと公式に明記していたのは20件中5件(明石市・加古川市・広島市・堺市・宇都宮市)です。明石市 石ケ谷墓園は「合葬室へ納めた後は遺骨を返してもらえません」、加古川市 日光山墓園は「合葬のみ」の区分は返還不可で個別安置期間内のみ返還可、広島市は「受け付けた焼骨を返還及び改葬することはできません」、堺市は条例第14条の2、宇都宮市は条例第16条の6で返還しないと定めています。明記していない施設でも、他の方の遺骨と一緒に埋蔵する構造上、個別に取り出すことは想定されていません。将来また改葬する可能性が少しでもあるなら、個別安置期間を選べる施設(加古川市・明石市・宇都宮市の長期納骨堂など)か、個別安置型の永代供養墓を候補に残しておく選び方があります。

次の一歩

公営の合葬墓を候補にするなら、住んでいる自治体と、いまお墓がある自治体の公営霊園の募集案内を探すところからです。当サイトの霊園別ページには、その霊園の返還・原状回復・還付の条件と、園内の合葬先の記載を出典つきで載せています。合葬先の使用料が公式に確認できているのは10件で、それ以外は募集案内やパンフレットで確かめる必要があります。改葬全体の費用は費用シミュレーターで試算できます(改葬先の費用は「合祀墓・合葬墓」の区分で見込んでください)。

いまのお墓が公営墓地でも寺院墓地でも、墓石の撤去は石材店の仕事です。撤去範囲や完了検査の条件は墓地ごとに違うため、同じ条件で複数の石材店に見積もりを頼んで比べる方法があります(以下は広告リンクです)。
全国の優良石材店から一括見積りが無料で出来る【墓石ナビ】比べられるもの: 複数の石材店から届く墓石撤去の見積もり(金額と内訳)を、同じ条件で並べて比較できます費用: 見積もりの依頼は無料です。依頼した石材店と契約する義務はありません依頼後に起きること: 入力した電話番号・メールアドレスに確認の連絡が入ります。この連絡に応じてはじめて見積もりが進みます無料で見積もりを依頼する(確認の連絡あり)外部サイト(墓石ナビ)に移動します。

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参照元

大久保亮佑

執筆・編集

大久保亮佑株式会社Kogera代表

生前整理アドバイザー2級(一般社団法人生前整理普及協会、2026年5月取得)

墓じまい・改葬の費用と手続きを、自治体・省庁の一次情報や公的統計にあたって整理しています。掲載内容の企画・データ調査・編集の最終責任を負っています。

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