納骨堂とは|費用相場・3つの型の違い・年間管理費と永代供養との関係

大久保亮佑

執筆・編集: 大久保亮佑株式会社Kogera代表生前整理アドバイザー2級

更新日: 2026年9月8日

本ページには広告(アフィリエイト)を含みます

納骨堂とは|費用相場はロッカー式20万円〜80万円・仏壇式50万円〜150万円・自動搬送式70万円〜150万円、平均購入価格81.5万円(鎌倉新書2026年調査)

納骨堂とは、屋内の施設に骨壷のまま遺骨を安置する供養の形です。費用相場は、ロッカー式で20万円〜80万円、仏壇式で50万円〜150万円、自動搬送式で70万円〜150万円が目安。平均購入価格は81.5万円(鎌倉新書2026年調査)。同じ「納骨堂」でも、型が違えば2倍以上の開きが出ます。

同じ調査で、納骨堂を選んだ方は15.5%。購入時の金額に加えて、年間管理費(1万円〜1.5万円/年)が契約中ずっと続く点が、他の改葬先と比べるときの要になります。型ごとの費用、継続コスト、公営の実例の順に見ていきます。

納骨堂の型別の費用と、比較対象になる改葬先
種類費用の目安(出典)合祀までの期間向く人
納骨堂(ロッカー式)20万円〜80万円(お墓ガイド)永代供養付きなら契約期間後に合祀が多い。更新型は更新の有無で決まる費用を抑えつつ、屋内でお参りしたい
納骨堂(仏壇式・個人)50万円〜150万円(お墓ガイド)同上。個別の空間を長く保つ契約が多い仏壇に近い形で、骨壷とお位牌を一緒に納めたい
納骨堂(自動搬送式)70万円〜150万円(お墓ガイド)同上。契約期間は施設ごとに異なる駅近の立地を優先したい。天候に左右されず参拝したい
公営の納骨施設(横浜市メモリアルグリーン 慰霊碑型)60,000円/1体・30年間、管理料31,420円/1体・30年間(横浜市公式)更新や遺骨引取りの申出がなければ使用期間満了後に合同埋蔵費用と運営の継続性を重視
永代供養墓(個別安置期間あり)20万円〜100万円(業界ポータル集約)契約で定めた期間ののち合祀屋外で、一定期間は個別に安置したい
合祀墓・合葬墓3万円〜30万円/体(お墓ガイド・お墓さがし)最初から合祀費用を最優先したい

費用の目安は research/07 費用モデル一次調査(お墓ガイド・お墓さがし・業界ポータル集約、確認日2026年7月14日)と、横浜市公式サイト(確認日2026年8月28日)から。公営の実例は本文に出典を付けています。

納骨堂とは何か:3つの型の違い

納骨堂とは、屋内の施設に骨壷のまま遺骨を安置する供養の形です。天候に左右されず参拝でき、都市部でもアクセスの良い立地に建っていることが多くなっています。かつてはお墓を建てるまでの一時的な安置場所として使われることもありました。今は、永続的な供養先として選ぶ方が増えています。

ロッカー式は、棚状のスペースに骨壷を並べる形式です。施設の規模によっては区画数を多く確保できるため、費用が抑えられる傾向にあります。仏壇式なら、個別の仏壇型スペースに骨壷とお位牌等を納められます。従来の仏壇に近い形で手を合わせたい方に向いた型です。自動搬送式は参拝時にICカード等で骨壷を専用の参拝スペースまで機械で運ぶ仕組みで、参拝スペースを共通化しているぶん、限られた敷地でも収蔵数を確保しやすい。都市部の駅近くに建っているのは、たいていこの型です。

納骨堂の費用相場(型別)

型ごとの費用の目安

20万円 〜 150万円

ロッカー式・仏壇式・自動搬送式で費用が異なります。年間管理費(1万円〜1.5万円/年)は別途かかることが多い費用です。

ロッカー式
20万円〜80万円
仏壇式(個人)
50万円〜150万円
自動搬送式
70万円〜150万円
平均購入価格(鎌倉新書2026年)
81.5万円
2026年7月14日 research/07 費用モデル一次調査(お墓ガイド・鎌倉新書全国実態調査)で確認

平均購入価格は81.5万円、選択率は15.5%です(鎌倉新書2026年調査)。同じ調査では樹木葬47.4%・合祀墓/合葬墓16.4%・一般墓15.2%とも報告されており、納骨堂は選択率で見れば中位、費用は一般墓(平均152.0万円)に次ぐ高さです。

幅が大きいのは型の違いによるものです。どの型を見に行くのかを先に決めてから絞ると、比較が楽になります。パンフレットや案内サイトの表示金額はあくまで目安で、実際の契約条件は施設ごとに違います。

年間管理費:見落としやすい継続コスト

購入時の費用に目が行きがちですが、年間管理費(1万円〜1.5万円/年が目安)は契約している間ずっと発生します。ここを勘定に入れずに比べると、実際の負担を読み違えます。

たとえば購入時20万円の型と50万円の型でも、年間管理費が同じ1万円/年なら、長い目で見た負担の差は購入時の差ほど広がりません。逆に、購入時が安くても管理費が高めに設定されている施設もあります。比べるなら総額です。何年分までを総額に含めて考えるか。そこを先に決めておくと、複数の施設を並べたときに基準がぶれません。

公営の納骨施設の実例(公式料金)

自治体が運営する納骨施設もあります。当サイトが公営霊園の公式サイトを実査した中から、料金の記載があった横浜市の例を挙げます。金額は公式サイトの記載をそのまま転記しています。

  • 横浜市 メモリアルグリーン(戸塚区)慰霊碑型: 60,000円/1体・30年間、管理料31,420円/1体・30年間。「更新や遺骨引取りの申出がない場合は、使用期間満了後、合同埋蔵されます」と案内
  • 同 樹木型: 140,000円/1体、管理料62,850円/1体
  • 同 芝生型: 450,000円/30年間・900,000円/永年、管理料は年間8,370円

2026年8月28日 横浜市公式サイトで確認 出典を見る 横浜市営墓地の返還手続きページも参照できます。

一般墓所を返還してこれらへ移す場合の優先枠や使用料の免除については、確認したページに記載が見当たりませんでした。募集時期・申込資格は年度で変わるため、横浜市の公式サイトで最新の案内を確かめてください。屋内の納骨堂ではなく、公営の合葬墓・合同納骨塚を改葬先にする場合の使用料・申込資格(市民要件)・募集時期の横断比較は別の記事に分けています。

納骨堂と永代供養の関係(永代供養付き納骨堂)

納骨堂は「屋内に安置する」という場所の形式、永代供養は「承継者に代わって供養・管理を引き継ぐ」契約の仕組み。この2つは、そもそも軸が別です。とはいえ、納骨堂には永代供養が付いたプランも多く用意されています。承継者の有無に不安があるなら、検討先に永代供養が付いているのか、別途契約が要るのかを確かめてください。

当サイトの費用シミュレーターは「納骨堂」と「永代供養墓」を別の選択肢として扱っています。納骨堂は屋内施設への骨壷安置という場所の形式、永代供養墓は個別安置期間の管理と供養を一体で引き受ける専用の施設・区画を指すためです。「永代供養付きの納骨堂」なら、まず納骨堂側の条件で試算し、永代供養プランの中身は個別に確認する。その順序が進めやすいはずです。永代供養の仕組みそのものは永代供養とはで、二者の違いは納骨堂と永代供養の違いで整理しています。

選び方のチェックポイント

納骨堂は区画(定員)単位の契約が多く、定員内ならご遺骨が増えても追加費用がかからない場合があります(要現地確認)。ご家族の人数と、将来増える可能性。見学のときに聞いておく価値のある点です。

  • 区画の定員と、体数が増えた場合の追加費用の有無
  • 年間管理費の金額と、支払いが続く期間
  • 承継者がいなくなった場合の扱い(永代供養への移行の有無)
  • 契約期間と更新の要否
  • アクセスのしやすさ(駅からの距離・バリアフリー対応)
  • 受入証明書を発行してもらえるか(改葬許可の申請に必要になることが多い書類です)

どれも、購入時の費用だけを眺めていては気づきにくい項目です。見学のときに一つずつ質問しておけば、契約後に「聞いていなかった」となる事態は減らせます。当日の持ち物と質問の一覧は見学チェックリストにまとめました。

検討時の注意点

型による費用差が大きいぶん、とにかく費用を抑えたいのか、長く個別の空間を残したいのか。そこを家族の中で言葉にしておくと、見学先は絞りやすくなります。決まらないなら、いくつかの型を見てから判断しても遅くはありません。

自動搬送式は機械で骨壷を運ぶ仕組みです。停電や災害のときにどう運用するのか、機械の維持管理はどうなっているのか。長く使うものですから、そこは説明を受けておいてください。ロッカー式・仏壇式でも、建物自体の耐震性と維持管理の体制は見ておきたい点です。

費用を抑えたい。個別の空間を長く残したい。アクセスの良さを重視したい。この3つを同時に満たす型はあまりありません。家族の中で1つか2つに絞ってしまえば、どの型が合うかは自然と見えてきます。屋外の樹木葬も候補に入るなら、改葬先7つの比較改葬先診断で横並びにできます。

よくある質問

回答中の金額は、お墓ガイド・鎌倉新書全国実態調査(確認日2026年7月14日)と横浜市公式サイト(確認日2026年8月28日)の記載からの引用です。

納骨堂とは何ですか?

屋内の施設に骨壷のまま遺骨を安置する供養の形です。棚状のロッカー式、仏壇型の個別スペースに納める仏壇式、参拝時に機械で骨壷を運ぶ自動搬送式の3つの型があります。天候に左右されず参拝でき、都市部の駅近くに建っていることが多い施設です。

納骨堂の費用相場はいくらですか?

ロッカー式で20万円〜80万円、仏壇式で50万円〜150万円、自動搬送式で70万円〜150万円が目安です(お墓ガイド)。鎌倉新書の全国実態調査(2026年、n=1,267)では納骨堂の平均購入価格は81.5万円でした。年間管理費(1万円〜1.5万円/年)は別途かかることが多い費用です。

納骨堂の年間管理費はいくらですか?

1万円〜1.5万円/年が目安です(お墓ガイド)。契約している間ずっと発生するため、購入時の費用だけでなく、何年分の管理費を含めた総額で比べる必要があります。公営の例では、横浜市メモリアルグリーンの慰霊碑型が管理料31,420円/1体・30年間と公式サイトに記載されています。

納骨堂のデメリットは何ですか?

年間管理費が続くこと、区画の定員を超えると追加費用がかかる場合があること、自動搬送式では停電や災害時の運用と機械の維持管理を確認する必要があることが挙げられます。永代供養が付いていないプランでは、承継者がいなくなった後の扱いを別途確かめる必要があります。

納骨堂と永代供養の違いは何ですか?永代供養付き納骨堂とは?

納骨堂は「屋内に安置する」という場所の形式、永代供養は「承継者に代わって供養・管理を引き継ぐ」契約の仕組みで、軸が別です。納骨堂には永代供養が付いたプランも多く、その場合は契約期間ののち合祀へ移るのが一般的です。検討先に永代供養が付いているか、別契約が要るかを確かめてください。

次の一歩:費用を試算してみる

型の選び方だけで、数十万円の差がつきます。条件を入れて幅を確かめられる費用シミュレーターで、ご自身のケースに近い金額を出せます。ただし年間管理費は試算に含まれていません。購入時の目安金額とは別に、施設へ確認してください。墓じまい側の総額は墓じまいの費用相場で整理しています。

手続きの側は、改葬という制度を整理した改葬とはと、申請書類を整理した改葬許可証とはをご覧ください。いまお墓がある自治体の手数料・郵送可否は改葬許可(自治体別)データベースで確認できます。結論を急ぐ必要はありません。気になる型が出てきたら、見学の候補に入れてみてください。

なお、墓じまい側の費用で最も金額が動くのは墓石の撤去費です。複数の石材店の見積もりを同じ条件で並べると、下がる余地があります(以下は広告リンクです)。

全国の優良石材店から一括見積りが無料で出来る【墓石ナビ】比べられるもの: 複数の石材店から届く墓石撤去の見積もり(金額と内訳)を、同じ条件で並べて比較できます費用: 見積もりの依頼は無料です。依頼した石材店と契約する義務はありません依頼後に起きること: 入力した電話番号・メールアドレスに確認の連絡が入ります。この連絡に応じてはじめて見積もりが進みます無料で見積もりを依頼する(確認の連絡あり)外部サイト(墓石ナビ)に移動します。

本ページには広告(アフィリエイト)を含みます

大久保亮佑

執筆・編集

大久保亮佑株式会社Kogera代表

生前整理アドバイザー2級(一般社団法人生前整理普及協会、2026年5月取得)

墓じまい・改葬の費用と手続きを、自治体・省庁の一次情報や公的統計にあたって整理しています。掲載内容の企画・データ調査・編集の最終責任を負っています。

費用シミュレーターを使う